こんにちは、舩戸です。
昨日、2月19日は二十四節季の「雨水(うすい)」だったそうです。
空から降る雪も雨に変わり、氷が溶けて水になるという意味だそうで。
確かにお昼間の日差しも暖かくなってきたような気がします。
まだまだ春の陽気というわけにはいかなさそうですが。
雪がとけると・・・
このあとに続く言葉でその人が理系か文系かわかるそうですね。
僕のような理系の方は「雪が溶けると水になる」
ですが文系の方ですと
「雪が解けると春になる」
こちらの方が詩的な感じで美しいです。
自分の感性の無さが悔やしいかぎりです。
でも今日はしっかり理系の話をさせていただきます。
去年の6月ごろにブログでご紹介させていただきました、アイラモルト、オクトモア。
皆様覚えておいででしょうか。
麦芽を燻したピートの風味を数値化して表すppm。
ピートの風味を出すフェノール性の化合物を数値化したものです。
この100万分の1(ppm)という数値でこのウイスキーにはどれくらいピート臭がするのかの目安になるのですが、前回のオクトモアが167ppmと最高の物でした。
アードベッグが55~65という数値と比べてもどれくらい凄いか分って頂けると思います。
しかし、今回もまた凄いものが出てきました。
オクトモア 06.3 アイラ・バーレイ。
フェノール値がなんと258ppm。
テイスティングノートです。
■特徴:
その力で魅了すること – 完璧なバランスで。
テクスチャーは暖かい蜂蜜のよう、そして、味わい豊かな唯一アイラ島で見つけることができる深い個性。
■色:
秋の日差しを思わせるレモン色。
■香り:
それは海の魅力で始まる。とどろき渡る西海岸の波が荒野の上へ穏やかな霧を引き起こし、野草を彼らの独特の香りを解放させる。 ギンバイカ、シモツケ、ミントとヒースの花が全体に漂う。 イブキジャコウソウとアカツメクサは、アイラ産の大麦の強い希望を与えるピートの香りとの完全な調和で高揚させる。 それは興奮させて、真剣にドラマチック。
■味わい:
ピートの炎が消えると、柔らかい赤いブドウ、サクランボ、ロシアのタフィー、苦いチョコレート、メープルシロップと甘いオークの爆発がある。それは他に類を見ない味わい。そして、ウィスキーが解き放たれ、そして、妨げられることなく、変わることもない。<br> これは魔法である。
■フィニッシュ:
長く、強く、それは魂を暖め高揚させる。
男性の汗がしみ込んだスピリッツと個性的なキャラクターは、年前半のそれらの記憶を呼び起こす。
虹の終わりの果てしなく続く未来への探求へ旅行している間、アイラのDNAを賛美し、過去に目を向ける我々に加わってほしい。
■ムード:
進化するヘブリティーズ諸島の蒸留職人の世界へようこそ。
このウイスキーのキャッチコピーがまたすごいんです。
「桁外れの実験、世界で最もヘビリー・ピーテッドなウイスキー」
確かに桁外れの数値。
実験とまで言っています。
きっとここの蒸留所も方々は「雪を溶かすにはピートを焚いて暖めればいいじゃん。」なんて言うんじゃないでしょうか。
まずは一杯お試しください。