余市

こんにちは。

暑い日が続きますが、皆様体調など崩されてはいないですか。

私、舩戸はといいますと、涼を求め先日、北海道へ行ってまいりました。

 

本当は勉強しに余市蒸留所に行ったのですが。

 

今回は余市蒸留所で学んだウイスキー造りについてご紹介したいと思います。

 

まずシングルモルトウイスキーとなる原料。

モルト(大麦麦芽)です。

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仕込み水に大麦を浸した後、成長/発芽させる。

ほどよいところまで発芽したら成長を止めるために麦芽を乾燥させて水分を抜きます。

このときに使うのがピート(泥炭)です。

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草が堆積して炭化したものですが、よく燃えます。

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画像ではわかりにくいですが、部屋中燻製されています。

この煙が強いとスコッチのアイラモルトウイスキーのような香りの強いウイスキーになります。

通常の余市のウイスキー作りの場合、発芽から乾燥までは専門業者(モルトスター)に依頼することがほとんどだそうです。

この作業が終わった状態の物をモルトと呼びます。

 

モルトが出来たら次の工程で糖化しやすくするために粉砕器で細かく砕きます。

砕いたモルトをでんぷんが分解されやすいように暖かい仕込み水と合わせ糖化槽にいれてあまい麦汁にします。

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麦汁を発酵槽にうつして酵母を加え糖をアルコールに変えます。

しっかり糖化槽の掃除もしてきました。

 

発酵したもろみ(発酵液)をポットスチルに移して加熱して蒸留させます。

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余市ならではの炭火直火の蒸留です。

一回の蒸留ではアルコール度数はそれ程上がらず70度前後なので通常は二回蒸留してアルコール度数を上げます。

 

蒸留によって作られたウイスキーは樽熟成されます。

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樽も内部を焦がして成分がよく出るようにしてから。

あとは熟成庫に入れて、数年から数十年ののちブレンダーさんがブレンドして商品にします。

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ざっと簡単ではありますが、ウイスキー造りについて説明させていただきました。

本だけの知識よりやっぱり経験してみる物ですね。

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アサヒビール様には大変お世話になりました。

貴重な体験をさせていただき、ありがとうがざいました。

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テキーラセミナー

うだるような暑さ。

自転車をこぐと汗もだらだら。

梅雨なんてどこへやら。

最高気温も30℃超え。

夏バテが心配ですね。

それでも仕事後には大盛り中華が食べたくなる。

今年こそは海へ!なんて思っても自分のお腹を見ると恥ずかしくて水着になれない。

そんな葛藤する毎日を送っている舩戸です。

 

それならバーテンダーらしく常夏を満喫してやろうってわけではないですが、行ってきましたテキーラセミナー。

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左から右まで全部テキーラです。

見たことないもないような物も。

日差しを浴びてのテキーラも美味しいですね。

ただし行ってきたのはセミナーです。

しっかりと勉強してまいりました。

 

たとえばまずテキーラで思い浮かべる物といえば、ライムと塩ですね?

ライムをかじって塩を舐めてテキーラをあおる。

お客様の中でも飲み方はそれぞれあっても大体は一緒じゃないでしょうか?

 

はい。それ間違ってます。

というより、間違って日本に伝わったらしいです。

メキシコで風邪が流行った時に、ライムでビタミンCを、塩でミネラルを取るためにそうしていただけであって、現地に行ってもそんな飲み方する人はいないそうです。

テキーラよりもカジュアルなメスカルというお酒なら飲みやすくするためにそうするかもしれませんが。

ではなぜ日本にそんな飲み方が知れ渡ったのか。

それは日本に美味しいテキーラが入って来てなかったからではないでしょうか。

 

まずテキーラと呼べるには原料のブルーアガベ(リュウゼツランという植物の一種。サボテンではない)が51%以上使用と決められています。

ところがアガベが100%使われた美味しいテキーラがあるので、現地の人やアメリカではこちらが好まれてよく飲まれるそうです。

でも、昔日本に入ってきたのはきっと混ぜ物の多いものだったんじゃないでしょうか。

独特の青臭いクセが強いものが多く、ストレートでは美味しく飲めなかったのかもしれません。

そこでライムと塩と一緒に飲むのが流行った。

しかも35度から40度くらいのお酒を一気に飲み干しますので、罰ゲームとして。

悪いイメージのお酒になってしまったんですね。

悲しいことです。

 

実際、メキシコではテキーラ規制委員会というものがあり、厳しく法律で守られています。

それこそ原料のブルーアガベの一株まで。

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もし一株でも届出を出さなかった場合、多種と交配しやすいアガベはブルーアガベと呼ばれなくなり、その畑に生えてるものはすべてテキーラには使えなくなるそうです。

 

これ以外にも法定地区、蒸留度数など厳しく定められているらしいです。

いままでテキーラを軽く見ていてすみませんでした。

なんて謝りたくもなったり。

 

今年の夏はテキーラについて学ぼうかと思います。

もちろんバーで。

皆様もいかがでしょうか。

山崎蒸溜所見学

田原です。

つい一昨日バーテンダー協会名古屋支部

研究部のイベントで山崎蒸溜所へ行ってまいりました。

私はかれこれ6回目くらいの訪問ですが

何度行ってもワクワクします。

朝9時集合でバスにて山崎蒸溜所へ向いましたが

バーテンダーは朝に弱く、皆さんスロースタート。

少し仮眠を取るかたもみえましたが

現地に着くと皆さん元気を取り戻し

見学!といきたいところですがまずは腹ごしらえ。

定番になりつつありますがここ「三笑亭」さんへ

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そして天丼をいただきました。

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三笑亭さんへは山崎蒸溜所から駅へ徒歩5分ほどです。

蒸溜所へ戻ると少しウイスキー博物館を回り

いよいよ工場見学。

以前伺ったときは増設工事中だった蒸留器も稼働しており

ほぼメンテナンス期間以外は年中フル稼働で作っているそうです。

そして発酵槽のエリアを通り

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蒸留器を通り

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樽熟成のエリアへ

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ここは蒸溜所のなかでも一番の撮影エリアだそうで

やはり皆さん何枚か撮影されてました。

 

全て見学が終わるとセミナーです。

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山崎4タイプ、白州4タイプご用意いただき

セミナー中にテイスティングしましたが

いわゆるノンヴィンテージ、12年、18年に使われているウイスキーを個々に味わい

また特徴的に作るとこのようなものもできるという感じでした。

個人的にはミズナラを期待しておりましたが

少し若いタイプなのか特徴が弱く

加水して開かせると特徴が出てくる感じでした。

 

隣の方はワイン樽熟成を気に入ったらしく

他の方のグラスに残ってるのがあれば

貰っては飲んでおり

さっきまで二日酔いで飲めないとか言ってたような…。

 

その後バスにて名古屋まで戻り

なんとか無事に今回の研究会も終わり

ホッと一安心の一日でした。

カクテルアワード勉強会

田原です。

今月9日キャッスルプラザさんにて

サントリーカクテルアワード事前勉強会&ルジェ・ブランドセミナーに参加してきました。

カクテルアワードは今年でちょうど20年を迎えるサントリー社のカクテルコンクールで

日本でも大きなコンクールの一つです。

そしてサントリー社が国内取扱いブランドのルジェ社は

フランスのリキュールメーカーで合わせたセミナーが開催されました。

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勉強会はサントリースクールの花崎一夫氏

スタート前に録画、録音禁止のアナウンスがされ始まりましたが

撮影は禁止でなかったのに皆さん撮影もされず…

というか聞き入ってたんでしょうね。

とても勉強になりました。

 

私もコンクールで審査をさせていただくことがありますが

やはり根本は一緒です。

確かにと、再度勉強させていただきました。

ありがとうございます!!

そしてルジェラグード社からはクリスチャン・アルブイ社長が

自ら自社リキュールのセミナーをしていただくという贅沢なセミナーでした。

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ブランドPVから始まり

製造方法から拘りの部分までご説明いただきました。

途中キールの話になり

昔キールという名の市長がアペリティフで

白ワインにカシスを混ぜたカクテルを振る舞ってたのが発端で

そのうちキール市長のアペリティフと呼ぶようになり

その後キールという名でいいかと市長に了解を得て

略してキールになったそうです。

そしてルジェ社がキールとキールロワイヤルの権利を持っているというお話でした。

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話が逸れましたがテイスティングは通常ラインナップに

エキストラヴァージンカシスという貴重なカシスも試飲させていただきましたが

こちらは酸味も強くビックリしました。

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そしてカシスの蕾なるものも見せていただき

こちらは香水メーカーも原料に使うほど香りがいいとのお話で

つぶして香ってみましたが

確かにというアクセントになりそうな香りでした。

 

リキュールメーカーのセミナーはあまり開催されないので

とても新鮮で貴重な時間が過ごせました。

ブラジルワールドカップ

こんにちは。舩戸です。

梅雨に入り不安定な天気が続きますね。

名古屋はまだ大雨の被害はあまりないはずですが、全国的には事故や浸水、落雷などのニュースが多いように思います。

しとしと降る雨はこの時期ならではの風物詩だと思っていたのですが、最近はゲリラ豪雨のような風情のない天候が多いですね。

先日も出勤中に急に天気が変わってビショビショになりながら自転車をこいでました。

今年の梅雨明けは遅くなるようですが、待ち遠しいです。

 

さて待ち遠しいといえば、今週の木曜日に迫ったワールドカップの開会式。

ブラジルで開催ということもあり、日本で放送されるのは午前中が多いのでしょうか。

僕は出勤前に観れるのでワクワクしております。

ただ、サッカーファンの方には申し訳ないのですが、Wカップだけ見る、にわかです。

すみません。

 

今日はせっかくなのでブラジルにまつわるお酒を紹介させていただきます。

ブラジルの代表的な飲み物といえば『カイピリーニャ』です

Caipirinha

ポルトガル語で「田舎者ちゃん」という意味があるそうです。

田舎者よりもかわいい言い方だそうです。

このカイピリーニャは、カシャーサというサトウキビから作られたラム酒の一種を使うのですが、ラムに比べて味がかなり複雑です。

コクがあるというか、雑味があるというか。

どちらにしろ個性的なお酒なのですが、それをベースに、カットしたライム、シュガー、砕いた氷を入れて混ぜるだけ。

という簡単なカクテルです。

ところが、以前僕が働いていたホテルではこれを大好きな外国のお客様がいらっしゃいまして、

「ブラウンシュガーはあるか?」

「ライムはもっと小さく沢山」

「カシャーサをもう少しいれてくれ」

なんて、作り方まで指定されたほどでした。

ブラジルの国民酒的なものなんですね。

Wカップの応援に行った日本人サポータが、ブラジルで日本酒の燗のつけ方を指示するなんて事はないと思いますが、ついつい言いたくなったりするんじゃないんでしょうか。

ちなみに日系のかたが多いせいか日本酒で作るサケピリーニャなんてものもあるそうです。

 

「日本の酒をそんな風に使うな!」

なんてサポーターがいませんように。

 

もちろんブラジルに行かなくても、当店クライスでもカイピリーニャは飲めますので。

寝酒に飲んで日本チームを応援しましょう。

Highball

こんにちは。

最近ネットで

「彼氏にしてはいけない職業の3B

美容師 バンドマン バーテンダー」

という記事を見つけてショックを受けた舩戸です。

 

ムシムシする日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 

日中は汗もかいて夜は何かさっぱりした飲み物が飲みたいなんて思いますよね。

ビールもいいけど、せっかくバーに来たのだから炭酸の効いたサッパリしたカクテルを・・・

または、やっぱりハイボールかな

なんて思われたりするかもしれません。

 

じつはこのハイボールという言葉、カクテルのスタイルだとご存知でしたでしょうか?

ハイボールはお酒をソーダやトニックウォーター、ジンジャーエールなどの炭酸飲料や、水、ジュース等のソフトドリンクで割ったものです。

広い意味ですとウイスキーの水割りもハイボールの一種と言えます。

一般的に「ハイボールちょうだい」なんて言われますとウイスキーのソーダ割りをお出ししますが、「ジンハイボール」や「ウォッカハイボール」なんて注文していただいても十分意味は伝わります。

ウイスキーをトニックウォーターで割ってほしい時に

「ウイスキーハイボール、トニックで」

なんて注文されますと、これだけでバー通ですね。

 

このハイボールの由来は諸説あるそうです。

スコットランドのゴルフ場でウイスキーのソーダ割りを飲んでいるところへ、高く打ち上げられたボールが飛び込んできたとか。

その時に「これがHighball!!」なんて事になったり。

 

アメリカの開拓時代に鉄道で使っていた「ボール信号」紀元節もあります。

長い棒の先にボールをつけて、ボールが上がっていれば「進行」、下がっていれば「停止」

駅員がお酒をちびちびやってた時、隣駅のボール信号を見て、ボールが上がったため(Highballしたため)、急いで飲むためにソーダを入れて飲み干した、という説。

 

結局みんな嘘みたいな話でどれが正しいのかわかりませんが。

 

それでもお酒を何かで割って飲むというのは昔から、ゴルフ場の紳士からアメリカの開拓時代の労働者まで飲んでいたみたいですね。

 

皆様も今日はハイボールで乾杯なんていかがでしょうか。

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ライム

本日は中迫が担当させていただきます。

ここ何日かメキシコ産ライムの日本向け出荷停止に伴いカミカゼやモヒート、フレッシュライムギムレット等多くライムを使うカクテルをご遠慮いただいておりました。

5月に入りライムの入荷がまた再開したということで再びご提供させていただきます。

本格的に暑くなりモヒートの季節になる前に入荷再開ということで胸をなでおろしております。

 

今まではモヒートの代わりにキューバンモヒート。

フレッシュライギムレットの代わりにコーディアルライムギムレットをお勧めさせていただいておりました。

折角の機会ですのでご紹介をさせていただきます。

キューバンモヒートは通常ライムを使用する代わりにレモンを使用いたします。

また、アンゴスチュラビターズと呼ばれる苦味酒を少量加えるレシピでございます。

コーディアルライムギムレットはライム果汁の代わりにコーディアルライムを使用致します。

コーディアルライムとは加糖してあるライムジュースを指すもので適度な酸味と甘みがあります。

ライムがまだ手に入りづらかった頃よく使われておりました。

焼酎に少し入れるだけで美味しかったりします。

レイチャンドラーの「長いお別れ」の名台詞「ギムレットには早すぎる」のギムレットはこちらのコーディアルライムを使用したタイプですね。

主人公フィリップ・マーロウに向けて言われた台詞ですが

「時間的にまだギムレットを飲むには早いよね」という意味ではなく色々重要な意味が含まれております。

非常ハードボイルドなシーンですが指定されているレシピは

「ジンにローズ社のライムジュースを半分ずつ 他には何もいれない」

飲んでみると非常に甘さの強いカクテルとなります。

当店でのレシピでは少しの酸味を加え甘さを抑えてお作りさせて頂いております。

 

フレッシュライムのタイプも美味しいですがたまには趣向を変えてコーディアルライムギムレットやキューバンモヒートを試されるのも面白いかもしれませんね。

 

 

明日5月3日から5月6日まで4日間お休みを頂戴いたします。

宜しくお願い申し上げます。

映画に登場するお酒

4月も3分の1が終わりだいぶ暖かくなってまいりました。

コートもいらないような気候ですが夜はまだまだ風が冷たく服装に悩むところですね。

本日は中迫が担当させていただきます。

 

本日はいくつか雑学といたしまして映画に登場するお酒や台詞をご紹介いたします。

やはり有名なのは「カサブランカ」の名台詞「君の瞳に乾杯」。

「007」の「ボンドマティーニ」ではないかと思います。

「キルビル2」では舞台がメキシコ付近ということもあり様々なテキーラが登場しカクテルもフローズンマルガリータが登場します。

「ターミネーター3」ではジョン・コナーが飲みかけのバドワイザーを川に投げ捨てるシーンが印象的です。

「スパイダーマン」では敵役、ノーマン・ホーランドが自宅でメーカーズマークを飲んでいます。

「バニラスカイ」ではキャメロンディアスがマティーニを飲み、トムクルーズがバドワイザーとパトロンテキーラを同時に注文しています。

パトロンを一気にあおりビールを流し込む。

この映画のあとにパトロンに売上があがったといわれています。

「プリティウーマン」ではシャンパンにイチゴを入れるシーンがあります。

「アパートの鍵貸します」ではマティーニを何杯も飲みオリーブのピンで星を作るシーンが登場します。

合計10杯。あのシーンが鮮明に記憶に残っております。

 

「酒とバラの日々」では一滴も飲めなかった女性がアレキサンダーをきっかけにアルコール中毒へ陥っていきます。

「セントオブウーマン」では様々なお酒が登場しますが印象深いのは

「女の唇は砂漠を横切ったあとで、
初めて口に含んだワインのような味がする」

という台詞。

かっこよすぎる台詞なので僕らがいうとギャグになってしまいそうです。

 

 

まだまだ映画に出てくるお酒はありますが代表的なものだけ集めてみました。

バーでお酒を飲む際お気に入りの映画に出てきたお酒をオーダーしてみるのも面白いかもしれませんね。

桜の開花と共に

今回は舩戸が担当させていただきます。

全国でもちらほら桜の開花が発表され、気分はすっかり春気分です。

まだまだ深夜は風が冷たいですが。

 

この時期になりますと、花見や歓送迎会などで忙しいのではないでしょうか?

お酒を飲む機会が多いと思います。

肝臓が疲れてはいませんか?

実は僕も今月はお酒を飲む機会が多くて、控えなくてはと思いながらついつい飲みすぎてしまいます。

飲みに行ったお店のカウンターでうとうとなんて事も。

恥ずかしい限りです。

 

そんな飲みすぎた日の翌日に必ず言っていいほどやってくる二日酔い。

これがなければと毎回思うのですが、なかなか学習できないものですね。

今日は少しでも二日酔いが楽になればと思い調べてみました。

 

まず二日酔いの原因ですが、アルコールを摂取すると、体内でアセトアルデヒドに分解されます。最終的には水と二酸化炭素まで分解され排出されるそうですが、このアセトアルデヒドは毒性が強く、この毒性によって引き起こされる症状が二日酔いだそうです。

頭痛、嘔吐、吐き気、のどの渇き等々

水分がほしくなるのはアルコールによる利尿作用によって脱水症状をおこしているため。

肝臓による分解には糖分が必要で、ただの水、お湯よりはスポーツドリンクの方が水分糖分が同時に摂取できるので望ましい。

お茶、コーヒーはカフェインの利尿作用があるため避けた方がいい。

との事です。

お風呂やサウナで汗で有害物質を出すという方法も、実は睡眠と比べて血中アルコールの減少速度は遅いそうです。

スポーツドリンクを飲んで、寝るのが一番いいのかもしれません。

 

個人的には二日酔いの日は気持ちが悪くても無理やりおなかの中に食べ物を入れると楽になるような気がするのですが。

特にカレーが食べたくなります。

ターメリック=ウコンだと思い込んでいるからか、楽になります。

 

結局のところどこで調べても飲みすぎないようにしましょう。

ということになってますね。

わかってはいるのですが。

 

『お酒飲む人 花ならつぼみ 今日もサケサケ 明日もサケ』

皆様が素敵なお酒ライフを楽しめますように。

スピリッツの樽熟成

本日は中迫が担当させていただきます。

最近少しずつ暖かくなってきて冬場とは違った意味合いで起きるのが辛くなってまいりました。

とはいえ昼と夜の寒暖差はまだまだ厳しいので体調管理には気をつけたいものです。

 

 

一般にウイスキーやブランデーは樽熟成を経て出荷されています。

樽熟成と一言に言っても実は未だ熟成のメカニズムは解明されておりません。

わかっていることを大雑把に説明いたしますと

「樽の香味成分が透明の原酒と反応しあい独特の風味や香り、色を付ける」

ということ。

ポリフェノールやリグニンといった成分が溶け出し・・・云々といった話はややこしいので割愛しますがいずれにしてもブラウンスピリッツの味や香りの大部分を占めるファクターです。

※ブラウンスピリッツとは木樽熟成工程を経た褐色のスピリッツ(蒸留酒)をさします。

元々樽熟成は密造酒から生まれたといわれております。

スコットランドがイングランドに併合された際、財源確保の為に多額の酒税を課しました。

そこで各地で密造酒を製造し手近にあったシェリーの樽に隠し徴税から逃れようとしたのです。

ある時樽をあけてみると無色透明だったウイスキーには琥珀色が付き香りも味も素晴らしいものへと変化していたのです。

 

このあたりからスピリッツの品質は飛躍的に向上していきます。

現在では多数のモルトウイスキーはアメリカンホワイトオークの樽で熟成されております。

このことにも理由があり、アメリカには潤沢な資源があることに加えバーボンウイスキーの製造法がかかわってきます。

バーボンウイスキーは新樽のホワイトオークで熟成されたものでないといけないと法律で定められております。

その為一度熟成に使用した樽は使用できなくなります。

それに対しスコッチはほとんど新樽は使用されません。

新樽を使用すると熟成過程で苦み成分等の不要なものまで含んでしまうこともあり二番樽、三番樽を使用します。

ここで新樽のバーボンと二番樽以降のスコッチで利害関係が生まれます。

また、ここでシェリー樽を使うかバーボン樽を使うか・・・etc

樽によってさまざまな味わいの違いが生まれます。

シェリー樽でも、「フィノ」、「オロロソ」、「アモンティリャード」など全く味が異なっていきます。

 

ブラウンスピリッツに欠かせない樽熟成。

意識して飲んでみるとまた新しい発見があり面白いかもしれませんね。

 

 

小ネタといたしましてスピリッツの一つである焼酎。

焼酎には実は樽熟成を経たものはあまりありません。

これには理由があり光量規制(着色規制)と呼ばれる通達があるため。

樽熟成焼酎はウイスキー等に比べ光の透過率(透明度)を10%以下に抑えなければなりません。

透明度を下げるためには濾過が必要になりますがその過程により様々な成分も取り除かれてしまいます。

5年熟成焼酎なのもありますが色合いは非常に軽く透明度も高いのはそのためです。

いつか規制がかわり10年以上熟成の濾過していない焼酎を飲んでみたいものです・・・。